巷では、iPhoneやらLINEやらインスタやら、スマホの話題がたくさん。
だけど、私の携帯は、まだ、パカパカのガラケー。
2022年度の総務省の「情報通信白書」によると、2022年7月時点で未だ1,800万人くらいがいわゆるガラケーを使っているとのこと。(※正確には3Gでの契約者数)
ガラケーが使えなくなる?みたいな噂もあるし、友達とのやりとりもLINEが増えてきているみたいだし、令和にもなったし、そろそろスマホに変えなきゃなのかなぁ、ただ、手続きとかよくわからないし、めんどくさそうだなぁ、という方は一定数いるのかと思っています。
今回はそんな方々のために、「さよならガラケー。スマホデビューへの道。」と題して、情報をまとめました。
- ガラケーをいつまでに切り替える必要があるのかわかる(そもそも切り替える必要があるのか、から)
- なるべく楽に切り替えるためには、ドコモショップ等にいくのが良いが、その場合にとりうる料金プランにはどんなものがあるのかわかる
そもそも、ガラケーが使えなくなる、って本当?
結論:半分本当で、半分嘘です。
ざっくりいうと、古い機種は使えなくなりますが、最近発売された機種(ガラケーっぽい見た目のスマホ:通称ガラホ)などは使えるものもあります。
では、具体的に携帯電話会社別に見てみましょう。
- NTTドコモ
ドコモのガラケーは2026年3月31日をもって使えなくなります。
正確にいうと、「3Gという電波の種類を使っているFOMA(フォーマ)やi-mode(アイモード)のサービスを使う機種が使えなくなります。それ以外の4G(LTE)や、5Gの電波を使っている機種は見た目がガラケーっぽくてもまだまだ使えます。」となりますが、なんのこっちゃ、という話かと思いますし、「俺の私のはどうなんだ?」という話かと思いますので、少し解説します。
結論から言いますと、少しめんどくさいのですが「以下のドコモから出ている機種別の電波対応表を見て判断してね」になります。
https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/support/product/band.pdf
うーん、細かすぎて見方がよくわからない・・・ という方のために解説します。
例えば、2019年に発売された富士通製の機種「arrows ケータイ F-03L」。
先ほどのリンクのリストを見ていくと、この機種は、LTE(4G)と3G(W-CDMA)の両方の電波に対応していることがわかります。
そのため、3Gの電波が2026年3月31日に止まりますが、4Gの電波での利用はできるので、2026年4月1日以降も使い続けることができます。
もう1つ例をあげましょう。今度は2026年3月31日をもって使えなくなってしまうパターンです。
2015年夏モデルの富士通製の機種「arrowsケータイ F-05G」。
同じく、先ほどのリンクのリストを見ていくと、この機種は、LTE(4G)の電波には対応していなく、3G(W-CDMA)の電波にだけ対応していることがわかります。
そのため、3Gの電波が2026年3月31日に止まるのに合わせて、この機種は使えなくなります。
というように、自力での判定方法をご案内しましたが、一番手っ取り早いのは、ドコモショップに行って店員さんに聞く、これですね笑
- ソフトバンク
ソフトバンクは、2024年1月下旬に3Gサービスの停止を発表しています。
停止対象の機種かどうかの判別はドコモよりシンプルで、以下のサイトにお持ちの携帯のメーカー名とか機種名を入れると判別できます。ドコモより親切ですね。
https://www.softbank.jp/mobile/network/3g-end/#tab-detail-anchor
ま、こちらも、上のサイトで探すのが面倒とか、よくわからなかったという方は、ソフトバンクショップに行ってみましょう。 - au (KDDI)
最後にau。auは既に2022年3月31日をもって3G電波が停止しているので、もう使えなくなっています。
説明不要かと思いますので、割愛します。
今ドコモのガラケーを使っていてスマホに乗り換えたい方は
- とにかく手続きとかめんどくさそうだから、多少高くてもドコモのままでいい方
ドコモから提供されているスマホ用のプランでの契約となります。月額料金の目安は下表の通りですが、これ以外に端末購入代金や事務手数料がかかります。
この方式だと、最安ではないですが、@docomo.ne.jpのメールアドレスはそのまま使えますし、これまでどおりドコモショップに行けばなんとかしてくれますし、何かと安心です。
大きく3つのプランがありますが、どんな風にスマホを使うかわからない人が大半だと思いますので、ひとまず、一番上の「はじめてスマホプラン」が良いと思います。初年度限定割引もあるとのことなので、いったんは良いのではないかと。
想定するスマホの使い方 | オススメプラン | プラン概要 | 月額料金 |
---|---|---|---|
電話はするが、データ通信はあまり使わない | はじめてスマホプラン | ・データ通信1GBまで ・5分以内の国内通話が無料 | ¥1,815 ・SPモード(スマホ版i-mode)を契約した場合 ・初年度限定割引や、dカードによる支払い等でさらなる割引あり |
電話はそこそこ、データ通信は多い月もあればあまり使わない月もある | ギガライト(or 5Gギガライト) | ・データ通信は使った量に応じた従量制 ・1〜7GBの間で料金が変わり、7GBを超えると低速モードに ・電話は無料通話なしだが、別途オプションでかけ放題プランあり(家族間は通話無料) | ¥3,465〜¥6,765 ・家族3回線以上の利用や、ドコモ光の利用などで割引あり |
電話はそこそこ、データ通信はYouTube等の動画の視聴でかなり使う | ギガホプレミア or 5Gギガホプレミア | ・データ通信は60GBまで(5Gなら無制限) ・3GBまでなら割引あり ・電話は無料通話なしだが、別途オプションでかけ放題プランあり(家族間は通話無料) | ¥7,315(3GBまでなら¥5,665) ・家族3回線以上の利用や、ドコモ光の利用などで割引あり |
- ドコモショップでの契約手続きのサポートはうけつつも、もうちょっと頑張ってみたい方
最近、ドコモショップで一部の格安SIMを取り扱うようになりました。
「ahamo」や一般の格安SIMは、基本的にドコモショップでの契約手続きには対応してくれませんが、ドコモが最近打ち出した「エコノミーMVNO」と呼ばれる形態の格安SIMである「OCNモバイルONE」と「トーンモバイル」の2つについては、ドコモショップで契約手続きをサポートしてくれます。(契約後のサポートはドコモショップでは対象外で、各格安SIM事業者にて実施)
そのうちの1つである「OCNモバイルONE」は、NTTレゾナントが提供する格安SIMサービスで、少し前まではNTTコミュニケーションズが提供していました。最安で500MBで550円/月からの料金プランとなっており、データ通信はほとんど使わないし、電話も自分からはあまりかけずに受けるのがメイン、みたいな方には最適です。
もう1つの「トーンモバイル」は、動画以外のデータ通信が¥1,100/月でし放題なのと、「TONEファミリー」という見守り機能があるので、お子さんやお年寄りがご家族にいる場合はオススメな会社です。
- もっと頑張って、使い方にマッチした最適な料金プランを選びたい方
他にも、ナンバーポータビリティ(MNP)という仕組みを使って、電話番号はそのままで他社の事業者に乗り換えるという選択肢もあり、これを含めると途端に選択肢が増えてきます。
・ソフトバンク、au、楽天モバイル、といった大手キャリアのプランにする
・Yモバイル、UQモバイルといった、大手キャリアのサブブランドにする
・ahamo、LINEMO、povoといった大手キャリアのオンライン専用新料金プランにする
・IIJMIOやmineoなど、前述のOCNモバイルONEやトーンモバイル以外の一般の格安SIMにする
それぞれ、特徴やメリット・デメリットがありますし、色々調べれば自分の使い方にマッチした最適なプランを選択可能ですが、サービスを提供している会社は多いですし、さらにその中でプランが色々とあり、比較対象が多くて検討しきれないと思います。
そのため、いったんは、ドコモショップでできる範囲でスマホに切り替えて、後から(スマホのことがわかって、色々と調べられるようになったら)他のプランに乗り換える、といったアプローチが良いのではないかと思います。
今ソフトバンクのガラケーを使っていてスマホに乗り換えたい方は
- とにかく手続きとかめんどくさそうだから、多少高くてもソフトバンクのままでいい方
先ほどのドコモと同様、ソフトバンクから提供されているスマホ用のプランでの契約となります。ドコモと似ていて大きく3つの料金プランが用意されています。月額料金の目安は下表の通りですが、これ以外に端末購入代金や事務手数料がかかります。
この方式だと、最安ではないですが、@softbank.ne.up のメールアドレスはそのまま使えますし、これまでどおりソフトバンクショップに行けばなんとかしてくれますし、何かと安心です。
ドコモのところでも書きましたが、どんな風にスマホを使うかわからない人が大半だと思いますので、ひとまず、一番上の「スマホデビュープラン」が良いと思います。こちらもドコモで類似の「はじめてスマホプラン」と同様、初年度限定割引がありますし、いったんは良いのではないかと。
想定するスマホの使い方 | オススメプラン | プラン概要 | 月額料金 |
---|---|---|---|
電話はするが、データ通信はあまり使わない | スマホデビュープラン | ・データ通信3GBまで(初年度は2GB増量キャンペーンで5GBまで) ・5分以内の国内通話が無料 | ¥2,178 ・初年度限定割引等でさらなる割引あり |
電話はそこそこ、データ通信は多い月もあればあまり使わない月もある | ミニフィットプラン+ | ・データ通信は使った量に応じた従量制 ・1〜3GBの間で料金が変わり、3GBを超えると低速モードに ・電話は無料通話なしだが、別途オプションでかけ放題プランあり(家族割引適用時、家族間は通話無料) | ¥3,278〜¥5,478 ・Softbank光・Airの利用などで割引あり |
電話はそこそこ、データ通信はYouTube等の動画の視聴でかなり使う | メリハリ無制限 | ・データ通信は無制限(テザリング・データシェアは30GBまで) ・3GBまでなら割引あり ・電話は無料通話なしだが、別途オプションでかけ放題プランあり(家族間は通話無料) ・Youtube Premiumが6ヶ月間無料(7ヶ月目以降は25%OFF) | ¥7,238(3GBまでなら¥5,588) ・家族3回線以上の利用や、Softbank光・Airの利用などで割引あり |
- サブブランド「Yモバイル」という選択肢
ソフトバンクは、サブブランドとして、「Yモバイル(ワイモバイル)」も展開しています。
Yモバイルは、Yモバイルショップだけでなく、ソフトバンクショップでも取り扱っていることが多く、契約時や何かあったときのサポートが安心です。
そんなYモバイルの料金プランはこちら。
最も安い「シンプルS」だと、ソフトバンクの「スマホデビュープラン」と同じ¥2,178/月となります。
今までのキャリアメールが使えるという点では、ソフトバンクのままのほうがいいですが、もしも夫婦等の2人以上の家族でYモバイルに入る場合は、家族割引があるのでYモバイルもいい選択肢だと思います。
ということで
今回は、ドコモとソフトバンクのガラケーユーザが、各キャリアショップで選択可能なスマホの料金プランについて紹介いたしました。
もちろん、オンラインでしか取扱いがないahamoや格安SIMという選択肢もありますが、これまでのキャリアを使い続けつつも、ある程度安価な料金で、しかもショップ定員に聞きながら楽に機種変更ができるという今回の方法も、スマホデビューとしては割と良いのではないでしょうか。
周りにいるシニア世代の方などに、ぜひオススメしてみてください。
それでは!
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