コロナ禍が明け、円安で海外旅行には不向きな情勢ではありますが、それでも行く方はちょこちょこ増えてきていると思います。
これまで、海外の支払いでは基本的にクレジットカードを使って、現金しか使えないところのために空港でお守り的にちょっと両替しておく、くらいで運用してきましたが、クレカを海外で使う時は「海外手数料」というものが結構とられてしまうことがわかり対策を検討し実行しました。
結論としては、「Revolut(レボリュート)」というプリペイド式のVISAカードが最も良いことがわかり、このGWでプーケットに旅行に行った時に実際に使いました。
Revolutを余計な手数料を払わずにお得に使うためには、ちょっとしたコツがあるのですが、公式サイトとかブログ見ててもなかなかストレートに書いてないので、少しまとめてみました。
海外旅行を予定している方は、とりあえず無料で作ることができるので、いったん作っておくのが良いと思います。
そもそも海外でクレカ使うと不利なの?それってどのくらい?
日本のクレカを日本国内で利用するなら、手数料的なものは基本的には発生しません。(もちろん一括払いならの話で、加盟店側にはとうぜん手数料がかかりますけど、利用者側にはかからないという話です。)
ただ、海外でクレカを利用すると、利用者側に「海外手数料」というものが決済するたびに数パーセントかかってしまい、それが還元されるポイントよりも多かったりするので、ちょっともったいない感じになります。
その数パーセントの「海外手数料」は、クレカによって異なり、カード発行会社やブランドによって変わりますが、おおよそ1.60〜2.20%程度となります。(詳細は、ご自身が契約されているカードの規定等をご確認ください。)
パーセントで言ってもイメージが湧きづらいと思いますので、具体的なありがちな数字でざっくりと試算してみますと、
仮に、100円の決済で1ポイント還元されるクレカで$1,000(約¥150,000)の決済をする場合、また、海外手数料を2%とすると、
ポイント還元 | プラス ¥1,500 |
海外手数料 | マイナス ¥3,000 |
トータル | マイナス ¥1,500 |
ということで、せっかくポイントを貯めたのに、海外手数料で相殺どころか¥1,500ほどのマイナスになってしまい、なんだかなぁ、となります。
この程度なら、別にいいや、という方はこの先は見ずに、普通にクレカを使ってください!笑
私は、金額の大小によらず無駄なお金を支払うのが好きではないのと、なんとかしてそれをクリアした時に喜びを感じるので、検討しました。
Revolut(レボリュート)概要
この海外手数料をゼロにできるのが、「Revolut(レボリュート)」というU.K.発祥のサービスです。
ざっくりいうと、
- プリペイド式のVISAカード
- スマホのアプリ上でチャージや両替、送金が可能
- 両替のための為替レートが良いのと、両替手数料が基本的にゼロ(週末に両替や決済する時は注意。詳細は後述。)
- プランが3種類あって無料プランもあり(無料プランは初期費用もゼロ)
- 物理カードの発行も可能で、VISAのクレカ同様に使える(タッチ決済も可能)
- 日本では、Google Walletには対応しているが、Apple Payには未対応なので、Androidユーザーはより便利に使える
です。
(Googleの生成AIのGeminiに「Revolutって何?」って聞いてみたら、こんな回答がきて、ほぼほぼあってました笑
https://g.co/gemini/share/8d85c8e05d54)
登録方法
Revolutのスマホアプリをインストールするか、RevolutのWebサイトから粛々と操作していけば登録できます。
紹介もできますので、以下にメールアドレスを入力いただき「送信」ボタンを押して頂ければ紹介用URLを返信いたします。
(紹介される方には、特に嬉しいことはないことが多いですけど、それでもよければ…)
無駄な手数料を発生させないための利用方法
円でチャージ後に旅行先の通貨に事前両替
Revolutは、1つのアカウントの中で複数の通貨を同時に保有できるという、「マルチカレンシー」のサービスです。
円だけで持っていても、旅行先でドルやバーツとかで決済することができ、仮に円だけで持っていた場合は、決済と同時にドルやバーツ等の現地通貨に両替が実行される形で利用できるので、外貨を持っていなくても利用できます。
「利用できます」と書いたのは、「利用はできるけど外貨に両替しておかないと無駄な手数料が取られることがあるよ」という意味で書きました。
ざっくりいうと、
- 平日だけの旅程なら、アプリ内での外貨への両替は不要
- 週末を含む旅程なら、アプリ内で外貨への両替をしておく
- ただし、Revolutは、36の通貨が対応しているので、対応してない通貨は円で持っておく
(為替差益狙いで、ドルとかに両替しておくのはアリ)
です。
これは、Revolutの両替の仕組みからこうなっていて、
- Revolutの両替は、ニューヨーク為替市場で行われる
- ニューヨーク為替市場の営業時間での両替なら両替手数料は無料
- 営業時間外だと、1%の両替手数料がかかる
※ニューヨーク為替市場の営業時間:日曜午後6時〜金曜午後5時
→日本時間:月曜午前9時〜土曜午前8時
(サマータイムの3月第2日曜〜11月第1日曜では、月曜午前10時〜土曜午前9時)
となっているからです
(私は、サマータイムとかよくわからなくなるので、余裕を見て、「日本時間の月曜昼12時〜金曜の昼12時」を営業時間≒平日と覚えています)
旅行先では現地通貨で決済
Revolutに限らずクレカでも、店舗の決済端末で決済通貨を選択するシーンがありますが、基本的に現地通貨での決済を選択するのが吉です。
これは円などの現地通貨以外で決済すると、各店舗が独自に設定する手数料を取ることがあるためです。
現金が必要な場合は、クレカのキャッシング+繰上げ返済も視野に
キャッシュレス時代とはいえ、少し田舎に行った時や個人経営の商店の利用、クレジット決済がシステムエラーで使えない時などに備えて、現地通貨の現金はゼロにはできません。
(今回プーケットの旅行で現金持たずに行ったら、やっぱり現金しかダメなシーンがいくつかあり、無駄な手数料を払うことになりました・・・)
もちろんRevolutの現地通貨を現地のATMで¥25,000までRevolutの手数料は無料で引き出すことはできますが、現地のATM設置業者が独自で設定する手数料が別途かかることが多いです。
そのため従来通りの
- クレジットカードのキャッシング+繰上げ返済
- 空港や銀行等で両替
のほうが有利なケースもあるので、そこは旅行先に応じて比較をしてみるのが吉です。
P.S.
- Wise、ソニー銀行あたりが類似のサービスとしてありますが、初期費用や両替手数料の有利さの観点で、Revolutが一番かなと私は判断しています。
- Revolutへのチャージは、VISAデビッドカード、または、銀行振り込みであれば、手数料無料でチャージ可能です。ただし、VISAデビッドカードからのチャージだと、カードによってはポイント還元されるものもありますが、現地のATMで引き出しできない等の制約があるので、その点は注意ください。
- 他にも、月に75万円までしか平日だったとしても手数料無料で両替できない等の制約があるので、詳細は公式サイトをご確認ください。
- Revolutのサービス内容や仕様は変更される頻度が割と高めです。最新情報は、公式サイトのブログだったりをチェックすることをお勧めします。
(例えば、2024/5時点では一部のクレジットやデビッドカードからのチャージで、手数料がかからなくなるように変更する予定あり、という記事も出ています。)
今回のプーケット旅行で、Revolut以外にも、現地でのタクシー的な移動のためのGrabや、お得にネットを使うためのeSIMなども色々と調査して使ってみたので、また他の記事を書くかもしれません。
それではー!
あと、何かお知りになりたいこととか、ここ教えて!とかございましたら、お問い合わせフォームからお問い合わせ下さい!
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